番手について
About count
番手とは
About count
番手とは糸の太さのことを指しますが、糸の直径を表すものではありません。糸は細い繊維が束になって出来ているので水分率や撚りの強度などで同じ糸でも直径が変わる場合があります。
その為、糸自体の重さと長さを用いて番手を算出します。その手法を「恒重式(こうじゅうしき)」と「恒長式(こうちょうしき)」と呼びます。
恒重式は一定の重さに対する糸の長さで算出し、主に毛や綿などの紡績糸で用いられ、恒長式は一定の長さに対する糸の重さで算出し、主にシルクや化学繊維などの長繊維(フィラメント)で用いられます。恒重式は数字が大きいほど糸は細くなり、恒長式は数字が大きいほど太くなります。また、糸の素材ごとに単位が異なり、毛・綿・麻・シルクや化学繊維などの長繊維(フィラメント)と、大きく4種類に分けられてそれぞれ別の単位が使われています。
同じ数字でも単位が違うと太さも大きく異なるので注意が必要です。
毛番手とは
About Wool yarn count
ウールの品質を決定づける要素には、繊度(細さ)、長さ、強度、白度などがあります。恒重式で重さを基準に、長さが長くなるにつれて番手数が上がるので番手が大きくなるほどその糸は細くなります。表記方法は分数のように「1/24」と表記され、読み方は「24番単糸」となります。分母に当たる後ろの数字がその糸の番手(太さ)を指します。分子に当たる前の数字がその糸を何本撚り合わせているかを表します。「1/24」は24番手の糸1本で構成された糸で、「2/24」は24番手の糸が2本撚られた双糸となります。